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軸受(ベアリング)の規格はある?
軸受(ベアリング)の規格はある?
ひとまず、「JIS B 1518」,「JIS B 1512」,「JIS B 1514」 の3つを覚えておきましょう。
ひとまず、「JIS B 1518」,「JIS B 1512」,「JIS B 1514」 の3つを覚えておきましょう。
<この内容の解説者>
【専門】軸受、材料力学、金属材料(熱処理)
<詳細解説>
軸受に関連する規格は多種類あります。
その中でも、押さえておきたい3つのJISをお伝えします。
※JIS・・・一般財団法人日本規格協会が定めた規格。軸受以外にも様々な規格を定めています。
1. JIS B 1518 寿命
まずは、軸受の定格荷重や寿命の計算方法を記載した規格「JIS B 1518」です。
軸受メーカーのカタログに記載している定格荷重は、上記規格に沿って計算されたものです。
対応する国際規格は、「ISO 281」です。
2. JIS B 1512 主要寸法
続いては、軸受の主要寸法を定めた規格「JIS B 1512」です。
軸受寸法の直径系列の番号と幅寸法の対応表が記載されています。
規格は、1部~6部まであり、各内容と対応する国際規格は下記の通りです。
1部:ラジアル軸受 対応する国際規格「ISO 15」
2部:平面座スラスト軸受 対応する国際規格「ISO 104」
3部:円すいころ軸受 対応する国際規格「ISO 355」
4部:外輪フランジ付きラジアル玉軸受のフランジ寸法 対応する国際規格「ISO 8443」
5部:単列円筒ころ軸受のつばのない側及びつば輪の面取り寸法 対応する国際規格「ISO 12043」
6部:単列アンギュラ玉軸受の外輪正面の面取り寸法 対応する国際規格「ISO 12044」
3. JIS B 1514 寸法精度
最後に、軸受の寸法精度を定めた規格「JIS B 1514」です。
軸受の内径寸法公差や幅寸法公差は、JISで等級が定められています。基本の0級から6⇒5⇒4⇒2級になるにつれて公差範囲が狭くなり、精度が高くなります。
規格は、1部~3部まであり、各内容と対応する国際規格は下記の通りです。
1部:ラジアル軸受 対応する国際規格「ISO 492」
2部:スラスト軸受 対応する国際規格「ISO 199」
3部:面取寸法の最大値 対応する国際規格「ISO 582」
他にも軸受に関するJISはあるので、一般社団法人日本ベアリング工業会のサイトのJISの項目ご確認ください。
ここで追加知識
ここで追加知識
軸受の主材料の規格は?
軸受は、高負荷に耐えられるよう非常に硬い材料が必要です。
そのため、軸受鋼と呼ばれる「高炭素クロム鋼」や硬さだけでなく靭性を備えた「浸炭鋼」を用います。内外輪と転動体に使用されています。
下記のJISを参照するといいです。
- JIS G 4805 :高炭素クロム軸受鋼の化学成分
- JIS G 4053 :浸炭鋼の化学成分
さらに追加で、保持器の材料は下記を使用します。
合わせて規格を載せておきます。
【打ち抜き保持器】
- JIS G 3141・・・SPCC(冷間圧延板)の化学成分
- JIS G 3131・・・SPHC(熱間圧延板)の化学成分
- JIS G 4051・・・SUS304(冷間圧延ステンレス鋼板)の化学成分
- BAS 361・・・SPB2(冷間圧延板)の化学成分
※BASは日本ベアリング工業会の規格
【もみ抜き保持器】
- JIS G 4051・・・S25C(炭素鋼)の化学成分
- JIS H 5120・・・CAC301(高力黄銅鋳物)の化学成分