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令和2年度技術士第一次試験問題解答(機械)08
令和2年度技術士第一次試験問題解答(機械)08
【正答番号:①】
【正答番号:①】
<この内容の解説者>
【経歴】元軸受メーカー技術者。現在は、自動車部品メーカー技術者。技術士一次試験(機械)合格。
【専門】軸受、材料力学、金属材料(熱処理)
<問題>
下図に示すように,長さ\(l\)の柱の両端を固定する。A点は上下に移動できる固定支 持である。A点から柱の長軸にそって圧縮荷重\(P\)が作用するとき,座屈荷重\(P_{cr}\) として, 最も適切なものはどれか。ただし,この柱の曲げ剛性を\(EI\)とする。
① \(\displaystyle P_{cr}=\frac{4\pi^2EI}{l^2}\)
② \(\displaystyle P_{cr}=\frac{2\pi^2EI}{l^2}\)
③ \(\displaystyle P_{cr}=\frac{\pi^2EI}{l^2}\)
④ \(\displaystyle P_{cr}=\frac{\pi^2EI}{2l^2}\)
⑤ \(\displaystyle P_{cr}=\frac{\pi^2EI}{4l^2}\)
【正答番号:①】
出典元: 公益社団法人日本技術士会
解説
材料力学の問題です。まず、下記の座屈荷重\(P_{cr}\)に関するオイラーの公式を思い出しましょう。
\(\displaystyle 座屈荷重P_{cr}=\frac{n\pi^2EI}{l^2}\)・・・①
\(n\)・・・長柱の支持方法によって変わる係数
\(EI\)・・・曲げ剛性
\(l\)・・・長柱の長さ
ここで、係数\(n\)は、長柱の支持方法によって下記の通り決められています。
| 1) | 一端固定で他端が自由の時 | \(n=\frac{1}{4}=0.25\) |
| 2) | 両端が回転端の時 | \(n=1\) |
| 3) | 一端固定で他端が回転端の時 | \(n=2\) |
| 4) | 両端が固定の時 | \(n=4\) |

今回の問題を確認すると、図の下端は固定でA点が上下に移動できる固定支持のため、4)の両端が固定の時となります。
式①に\(n=4\)を代入して、
\(\displaystyle P_{cr}=\frac{4\pi^2EI}{l^2}\)
よって、正解は「①」です。
この問題で問われていることは?
この問題で問われていることは?
座屈を理解しているか。
重量物を4本の棒や柱で支えている建物や試験機をよく見ると思います。重量物を支えられるか確認するため、座屈しないか検討することが重要です。
【正答番号:①】